様々な感染症・性病の治療に用いられているクラビット

膀胱炎の細菌を駆逐するクラビット

膀胱は内面が繊細な粘膜でできている袋状の器官で、尿をためておく容れ物となるところですが、その膀胱に何らかの原因で炎症が起きるのが膀胱炎と呼ばれる病気です。
膀胱炎になると、排尿したあとに強い痛みを感じたり、尿の回数が通常よりも極端に多くなったりするほか、残尿感が生じることもあります。
場合によっては、尿が白濁したり、血尿が出ることもあります。

この病気には尿を長時間我慢することが原因となる単純性のものもありますが、多くは便秘や性交渉などがきっかけとなって膀胱内壁の粘膜に大腸菌やぶどう球菌などの細菌が感染して炎症をひき起こす急性膀胱炎と呼ばれるものです。
尿道が男性に比べて短く、細菌が膀胱内に入りやすい体のつくりとなっている女性に多く見られる病気で、ストレスなどで体力が弱ったときに感染しやすいともいわれています。

こうした細菌による感染症に有効なのが、抗生物質の一種であるクラビットです。
細菌のDNAの複製を妨げる作用があるクラビットは、病気の原因となっている膀胱内の病原菌を死滅させるため、服用後3日程度で炎症はおさまり、痛みなどの症状も和らいできます。
このクラビットは、一般に副作用は少なく、単なるかぜの際にも細菌による二次感染症を防止するために医師により処方を受けることがあります。
ただし、高齢者や重い心臓病のある人などについては副作用や持病の悪化の懸念もありますので医師の指導により慎重に服用することが必要です。
また、妊娠中の人にも多い病気ですが、一般に妊娠中の人には用いられませんので注意する必要があります。

  
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